デポジット 返金いつ?相場 意味

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デポジットとは|返金 いつ?海外ホテルの相場とその意味とは?

執筆者: 宮城正輝 健康管理士・生活のアドバイザー

 海外旅行を楽しみたいなら、知っておきたい常識の一つにデポジットのルールがあります。

 日本では、まだ宿泊していないのにお金を請求されると戸惑ってしまいますが、海外ではチェックイン時のデポジット(保証金)を請求することは常識です。このデポジットにまつわる・・

デポジットの返金はいつ?
  • デポジットが返ってこないこともあるのか

  • デポジットの意味:返金の手続き:返金はいつになるのか

  • クレジットカードのデポジット請求 キャンセル処理

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

デポジット:保証金とは何?英語では「deposit」

デポジット 保証金とは何? どんな役割があるのか

 デポジットは、食事・ホテル宿泊などをしたときの保証(預かり金)のことを指します。英語で書くと「deposit」となります。どんな感じで使うのかSNS:Xを見ると・・

 海外ではデポジットが常識です。

 希ですが日本人に融通が利くホテルであるとき、日本人には馴染みの無いデポジットを不要でチェックイン手続きしてくれるホテルもあります。

デポジットは預かり金:後で戻ってくるお金である

 デポジットを要求する主な理由は、ホテル側は宿泊客が常識的な利用をしてくれる人であるか分からないため、事前にお金を徴収しておきたいのです。

 「常識的な範囲の利用でない」とは、このような利用客のことを言います。

非常識な行動をする利用客
  • ホテルのタオル・マットレスを持ち帰る

  • ベッドやテーブルを破損させてしまう

  • 普通の利用ではありえないひどい汚れ・悪臭

 消耗品として提供している歯磨き、歯ブラシ、シャンプー、リンス、スティックコーヒー、ティーバッグなどは持ち帰りOKですが、部屋の中に設置している物(備品)をお土産として持ち帰る行為は禁止です。

デポジットが必要な理由:ホテルの備品を持ち帰ってはダメ

デポジットが必要な理由 備品の持ち帰ってはダメ

 海外のどんなホテルであっても、部屋の備品となるドライヤー、絵画、鏡の持ち帰りは不可です。過激な行動をする客の中には・・

常識外れ 困った客
テレビを持ち帰ろうとする方がいます

 ホテルのチェックアウト後に盗難や破損を確認できたとき、すでにホテルを後にした客を探し出すことが難しくなることから、事前にデポジットをを請求します。

 デポジットが請求されるパターンは・・

デポジットの請求
  • クレジットカードのプリオーソライゼーション

  • デビットカード

  • 現金

 この三つの方法があります。順に見ていきます。

クレジットカードのプリオーソライゼーション

デポジット クレジットカードのプリオーソライゼーション

 海外では、クレジットカードが身分証明書と支払い能力を伝える役割があります。そのため、チェックイン時にパスポート+クレジットカードを提示します。そして、ホテル側は「プリオーソライゼーション」を行います。

 オーソリゼーション:略して「オーソリ」とは・・

チェックイン時に提示されたクレジットカードが問題なく使用できるか確認するため、仮チャージを行うという方式です。

 このようなチェックを指します。

クレカ オーソリゼーション
  • ホテルに設置の通信端末にてネットの先にあるカード会社にアクセス

  • 有効期限エラー・暗証番号エラー・限度額オーバーの判定

  • 事故カード(紛失や盗難)・保留中(不自然な取引で停止)の判定

 ホテル側の端末に「オーソリゼーション・コード(エラーコード)」が届き、ホテルスタッフがこれを確認することで チェック完了となります。

 ネット環境が整っていない地域(高地・離島のホテルなど)では・・

辺境の地のとき
電話にて「オーソリ」の確認をします

 近年はスマホ・タブレットでアクセス可能な地域が広がっているので、辺境の地にホテルが立地していても「クレジットカードのオーソリゼーション」ができます。

ホテルのフロントでカードのコピーを保管する

ホテルのフロントでカードのコピーを保管する

 フロントのスタッフは、「オーソリ」のチェックを通過したカードのコピーを取って保管します。そして、チェックアウト時に宿泊料金以外に何らかの請求があるかを確認し、何もなければ・・

チェックアウト時
カードの「オーソリ」のみで現金の受け渡し(追加の課金)はありません

 無事に何事もなくチェックアウトできた場合、クレジットカードのコピーが破棄されることになります。

 この時、特別な請求がないことをフロントに確認した際に、カードのコピーを受け取って自分で破棄できれば更に安心できます。

クレジットカードに「デポジット」が請求される場合

クレジットカードに「デポジット」が請求されるとき

 クレジットカードを提示すると、カードが利用可能であるか「オーソリ」が行われるだけでなく、デポジットとしてクレジットカードに一定金額の請求をします。

デポジット いくら?
カードに請求されるデポジットは3,000円から1万円ほど

 デポジットの金額は、ホテルのグレードにより変わってきますが、1週間ほど宿泊する予定であっても100ドル(1万4,000円)あたりが上限となります。その後、チェックアウト時には・・

見ている前で
デポジットのカード請求は「キャンセル」処理が行われます

 実際に発生した宿泊費だけがクレジットカードに請求されます。「デポジット」のキャンセルをするときには、目の前で請求を破棄する手続きをしてくれるはずです。

デポジットにデビットカードを使用するとき

デポジットにデビットカードを使用するとき

 二つ目のパターンはデビットカードを使用する場合です。

 デビットカード(銀行預金を上限に使えるカード)は、カード番号があっても「オーソリ」ができません。そのため、デポジット金額が請求されます。また、クレジットカードと違っているのは・・

デメリットあり
「デポジット」請求をチェックアウト時にキャンセル処理できません

 つまり、チェックイン時にデポジットの支払いを完了します。その後チェックアウト時に宿泊費の支払いを完了します(その場でのデポジット返金はナシ)。つまり、デポジット + 宿泊費 をデビットカードで支払ってからホテルを後にします。

 利用したデビットカードを提供している銀行によって多少の違いはありますが・・

いつ戻ってくる?
チェックアウト後、数日から2週間程度で「デポジット」が返金されます

 デビットカードを提供する銀行のサイトの「よくあるご質問」ページを参照すると、デポジットがいつ返ってくるのかカード会社ごとに決められている期日を確認できるはずです。

 デビットカードを使用したときのお金の動きをまとめます。

デビットカードでデポジットを払うとき
どのタイミングか お金の動き
チェックイン時 デポジットを支払う
チェックアウト時 宿泊費を支払う
後日(2週間ほど) デポジットが払い戻される

 このようになります。

デポジットは返ってくるのか?

デポジットは返ってくるのか?

 デポジットは保証金であるため、特別な請求が発生しない場合には払い戻し(リファンド)されます。デポジットの金額が一部戻ってこない(ホテルへ何らかの支払いが発生する)時は、このような場合です。

請求ありのとき
  • ホテルの備品が紛失・破損した(過度に汚れた)場合

  • 宿泊以外のサービスの利用(ルームサービスなど)

  • 備え付け冷蔵庫内にあるドリンクを消費した

 クレジットカードにデポジットが請求される手続きは、ショッピングをしてカード払いをしたときと全く同じ処理になります。

トラブルでデポジットが返金されない場合

デポジットであり得ること トラブルで返金されない

 宿泊料金以外に追加で請求する項目がないなら、チェックアウト後にデポジット請求のキャンセルが行われますが、システムの故障やホテルスタッフの過失でキャンセルの手続きが行われないと、通常通りカードから現金か引き落とされます。

通常はあり得ない
希なケースでデポジットが返金されないこともある

 旅行から帰宅後には、カードの利用明細書を見てデポジットの請求額が残ったままになっていないかチェックするように心がけるべきです。

後で必ず確認すべき
デポジット請求後にキャンセルされているか

 カード会社によっては、ネットの会員専用ページ「利用履歴一覧」にて・・

カードの利用履歴を確認
  • デポジットを請求した履歴

  • キャンセル処理をした履歴

 このどちらも記載されていない可能性があります。実際に請求した:利用料金が「発生した項目であるとき」記載するルールであることがあります。

現金でデポジットの支払いをする場合

現金でデポジットの支払いをする場合

 三つ目はキャッシュでデポジットを支払う場合です。

 ホテル側は、信用度の高いクレジットカードのデポジットを希望します。カードで「オーソリ」をすると本人確認が正確であるだけでなく、与信枠(どれだけ支払い能力があるのか)の確認と、後から高額請求が必要になった時の手続きを懸念しています。

 そのため、ホテルに到着してフロントで最初に会話するときに(キャッシュでのデポジットの説明をせずに)・・

デポジットに必要なのでカードを提示してください

 このように言ってくることが多くなります。

希望する方法でデポジットを払うには?

希望する方法でデポジットを払う対策とは

 カードの提示を要求されたとしても、デポジットを現金払いで対応する予定であったなら・・

希望の方法で
「キャッシュでデポジットを支払います」と自分から言います

 カードを所持していない客はキャッシュで支払うことになるため、どこの海外ホテルでも現金払いでデポジットの対応は可能なはずです。

 デポジットとなる現金をフロントスタッフに渡したら、ホテル側は封筒に入れて金庫へ保管します。そして、チェックアウト時には 封筒に入ったままの状態で返還してくれるはずです。

デポジットを回避して宿泊するためには

デポジットを回避するためには

 デポジットの支払いを回避して宿泊したいなら、身分証明書となるクレジットカードの所持は最低限必要です。

 そして、デポジットの支払い不要となる・・

「オーソリ」のチェックのみで宿泊できるホテルを探します

 つまり、クレジットカードで身分照会をして、OKであるとき、「仮チャージ:デポジットの支払い」が不要でチェックインできるホテルを選びます。

 旅行情報サイトなどで、ホテルのデポジットルールをチェックしていくと、希望のホテルが見つかるかもしれません。

運転免許証は身分証明として役に立たない

 アメリカなどの外国では、アメリカ国内で取得した運転免許証であっても・・

海外 運転免許証の価値
  • バーでお酒を飲むときに年齢確認をする

  • 郵便物を受け取る名前の確認

 この程度の影響力しかありません。

 チェックアウト時に「お金をちゃんと支払う信用できる人」を証明する効果は全くないので、海外で日本の運転免許証(現地で発行された免許証も同じ)は、さほど重要ではありません。

レンタカーを借りるときもデポジットが必要に

レンタカーを借りるときもデポジットが必要に

 海外でレンタカーを借りる時にも・・

ショップによる
デポジットを請求される事があります

 すべてのレンタカーが該当している訳ではありませんが、ホテルのチェックイン時と同じようにデポジットの支払いを求められる事があります。

 そんなことがあるのでクレジットカードを所持していないときは、多めの現金を持っておく必要があります。

まとめ:海外ホテル デポジット 返金されない 意味

 デポジットのルールを分からないでいると、ホテルへ不当にお金を取られてしまったのではないかと不安になります。デポジットが返金となる手続きに不安に感じるなら・・

知っておくべき デポジット
  • 旅行前にホテルへ確認しデポジットのルールを聞いておく

  • 全てのお金のやりとりを旅行代理店に任せるツアーにする

 これらを考慮しておきます。