お金ください!無償支援はある?

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お金ください!お金がない時に本当に助けてくれる人とは?

執筆者: 宮城正輝

 ネットのお金関連のサイトで見かける・・

何でもやります お金をください

 こんな書き込みがあります。

 真剣にお願いすると・・無償で支援してくれるお金持ちが見てくれているように思えます。ここで注目すべきは「無償」なのにお金をくれる人がいることです。そんな、お金がほしいときに知っておきたい・・

  • 「お金ください・助けて」と言ったら助けてくれるのか?

  • 「無償でお金あげます」と言う人の心理とは

  • SNS:X「#お金ください」で分かること

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

どこの誰に「お金ください」と言えばよいのか?

「お金ください」と誰に言えばいい?

 まず、お金をくださいと依頼するとき、悩んでしまうのが・・

誰にお願いするか?

 これです。親、兄妹など家族にお願いするときは、気まずい感じになっても相談を切り出すチャンスはありそうです。しかし、会社の同僚や友人の場合では金欠の悩みを・・

みんなにバレたくない

 この気持ちが強くなるので「お金ください」とは言えない状況になります。そうなると、知っている人がいない(バレない)方法である「ネット越しにお金を調達する」考え方になります。

無償でお金を手に入れるには「どこの・誰に」お願いするべきか?

無償でお金を手に入れるには「どこの・誰に」お願いするべきか?

 お金がほしいのに誰にも言えないとき、「どこの?」「誰から?」お金をもらうか考えて思いつくのは・・

  • SNS:Xのハッシュタグ「お金ください」で依頼

  • お金がもらえる掲示板サイトでお願いする

 この方法なら「顔見せなし」のネット経由なので、恥ずかしい思いをせずにお金を調達できそうです。

 ですが、本当にお金をくれる人がいるのか?が気になります。

お金をくれる人はどんな人?相手の気持ちで考える

お金をくれる人はどんな人なのか

 無償でお金をくれる人が本当にいるのか疑問に思うときには、「もし、自分がお金をあげる側だったら?」と、相手の持ちになって考えてみると分かってきます。

ネット・ SNS でお金をくれる人の気持ち
質問 答え
誰にお金をくれる? 知らない人
見返りはある? なし
無償でお金をくれる理由は? なし

 チャリティーや募金、Youtubeのイベント企画で2~3万円をくれた事があったとしても、100人が「お金ください」と言ってきても、支援を続けるのか?その理由は?

 このあたりを考えると、おかしい事に気がつきます。お金を無償支援する方が期待する見返り:何を狙ってお金を配るのか?を考えると可能性は2つあります。ありがちな例では、SNSで「お年玉企画」としてお金を配るやり方です。

年末の「お年玉企画」でお金をくれる人が求めるもの

お金をくれる人が求めるもの

 お金が欲しい方へ「無償でお金をあけます」という企画は、SNSで大バズりします。フォローするだけで「お金がもらえる権利」があるのでみんながエントリーします。

有名人がお金をバラまいてバズる
  • フォローだけでお金がもらえる権利あり
  • 大量にフォロワー獲得+ネットニュース
  • ほぼ全員がハズレ確定!
  • ずっとフォロー外さないで!アピール

 ハズレでお金がもらえない方ばかりですが、フォローを外さなければ来年のお年玉企画では・・

お金がもらえる確率をアップします!

 と言っていることからも、お金を配って人気を得たい意図がわかります。

 フォロワー = 人気ななので、お金の力で1番になりたい方が沢山います。ネット検索で・・

POINT

フォロワー 販売(Purchase Followers

 と入力すると、フォロワー数を販売する業者がすぐ見つかります。このように「お金あげます」には、見返りが必要であることが分かります。

お金をくれる人で注意すべきなこと

名声を得たい以外の目的でお金をくれる人

 しかし、問題になるのは有名人に興味がない方が、「お金をくれる」と言うときです。

 その多くは・・

詐欺です(詳しい手口は後に説明します)

 日本では毎年のように・・

自己破産する方が7万人ほどいます

 この方たちは、知り合いにお金がないことを相談し、ネットでも「お金ください!本当に困ってます」と依頼したはずです。

 しかし、結果としてお金をくれる(または貸してくれる)人は現れず。破産してしまった方です。SNSでは「現金プレゼント企画」で盛り上がっているのに、お金をくれる人が現れなかった理由は何なのか?

自分は自己破産した7万人と何が違う?

自分は自己破産した7万人と何が違う?

 お金をくれる人を探したのに・・結局はダメで破産に追い込まれた7万人と、自分はどこが違うのか?

 「お金を無償であげます」の言葉につられて・・

見知らぬ方に名前、住所、電話番号を知らせてお願いする

 これをやっても大丈夫なのか?

 この決断をする前に知っておきたい注意点がいくつもあります(内容が多いので後半で説明します)。まずは、そんなことに悩む前にできること 例えば・・

自分だけでお金を調達する

 この可能性から先に調べます。つぎは、誰かに依頼しない(詐欺に遭遇する可能性がない100%回避する)方法でお金を確保するときの注目ポイントを見ていきます。

金融会社からの借り入れが可能であるかチェック

金融会社からの借り入れが可能であるかチェック

 ありがちなことですが、実際のところ確認してみてたら・・

貸金の業者からの借り入れがOKだった

 この可能性があります。

 すでにお金を借りている状態であっても、年収に応じて借入枠が残っているなら借入の審査を通過できる可能性は高いはずです。急ぎで必要なピンチを乗り越えるお金は 手っ取り早く安全な金融会社から借りることにして、来月から・・

月あたり返済額を1万円アップします

 ポイントは返済までの時間を作ることです。

 ピンチの切り抜けたあとで、慎重にお金のやりくりをして乗り越えていきます。自宅で副業、週末だけバイト、価値のあるモノを下取りに出すなど、じっくりお金を作る対策を検討できます。

借り入れ可能であるかチェック 借入診断ができる計算機

 こちらに現在の年収、すでに借りている額を入力して「計算」ボタンを押すと、借り入れ可能な金額が出ます。

年収: 万円
借りている額: 万円
借入れ可能額: 万円

 借入可能額がまだあるのなら、誰かに「お金ください」とお願いする作戦はナシにして、自分だけのマネープランでやりくりできるかもしれません。

お金の借り入れOKとなる貸金業者を調べていく

お金の借り入れOKとなる貸金業者を調べていく

 つぎは、貸し付けの審査を通過できる業者を探します。

 お金を貸してくれる金融業者は、企業ごとにローン審査:貸り入れに合格できる基準が違ってくるため、何社か断られただけで「全てダメ」と決めつけるのは間違っています。

POINT審査の基準は 会社ごとに違う

 会社が違えば借入れできるかもしれないので、まだ審査を依頼していない貸金業者を順にチェックしていきます。行動した分だけチャンスが広がります。

ネット経由で個人に「お金ください」と依頼するデメリット

ネット経由で個人に「お金ください」と依頼するデメリット

 つぎは、先ほど説明をスキップした注意点:ネットの先にいる誰か見知らぬ人に「お金をください」とお願いするとどうなるのか?についてです。

 これを実行する時のデメリットは・・

POINT

名前・住所・電話番号の情報が漏洩する

 これがあります。

 誠意を持ってお願いしていることを ネット経由で広く知ってもらうためには、正しいプライベート情報を提示することが大事であると考えがちです。なので、頼まれてもいない段階で不特定多数の方が見ているページに・・

個人情報を掲載してアピールします

 お金ほしさに切羽詰まってやってしまう行動としては、とてもありがちです。お金くださいをテーマとするサイトでよく目にすることがあります。

 住所・電話番号・口座番号などを知らせることは、いくつものトラブルの要因となります。

個人情報の漏洩が危険である理由とは?

個人情報の漏洩が危険である理由とは?

 個人情報が漏れると危ないのか?については・・

個人情報保護委員会:個人情報保護法

 このあたりを見たり、過去に何度もあった・・大手企業が個人情報が漏洩して注目されたニュースを見ると分かります。

2020年に上場企業とその子会社で、個人情報の漏えい・紛失事故は事故件数は103件、漏えいした個人情報は2,515万47人分

 このように大手企業で情報の漏洩・紛失事故があると顧客の信用に大きく影響することから、最重要な課題となっています。

実際に個人情報が流出するとどんな不利益があるのか?

実際に個人情報が流出するとどんな不利益があるのか?

 テレビやネットでも「個人情報」が漏れてしまうと、重大な犯罪に巻き込まれるイメージで報道されています。

 具体的に個人が被る不利益については、総務省のこちらのページで詳しく触れています。個人情報の漏洩により住所・氏名・電話番号などが悪意のある第三者に知られてしまうと・・

ストーカー行為を行うかもしれません。また、公開している個人情報を収集され、迷惑メールや振り込め詐欺などの別の犯罪に利用される

 これらの問題がおきる要因となると指摘しています。

自分の会社に借金がばれる、兄弟の勤務先に影響することもあり

自分の会社に借金がばれる、兄弟の勤務先に影響する

 「お金をください」→「振り込みます」という流れではなく、

POINT後で返すなら振り込みます

 こんな取引を持ちかけてくる方が沢山います。つまり、いくらかのお金を利息で上乗せするなら融資するという考え方をする方です。「お金をあげます・ください系」のサイトではありがちなパターンだといえます。

 この条件に了解するときに要求されがちなのが・・

POINT
  • 氏名

  • 年齢

  • 住所

  • 電話番号

 これらの基本情報に加えて・・

  • 兄弟の名前・勤務先の電話番号

  • 親の名前・勤務先の電話番号

 親・兄弟など、迷惑をかけたくない家族のプライベート情報まで要求してきます。

取引した後にも何かトラブルに遭遇する危険性がある

取引した後にもトラブルに遭遇する危険性がある

 個人間でお金を受け渡しをするときには信用の担保とするものが少なすぎるために、必要以上に個人情報を提示することが条件になりがちです。なので・・

兄弟、親の勤務先の情報が漏洩する

 こんな事態になってしまう危険性があります。実際に金融庁でもこのトラブルを把握していて・・

勤務先や親兄弟・親類まで脅迫まがいの厳しい取立てにあい、精神的に追い詰められてしまいます

 こんな被害に遭遇する方がいます。

 そんな相手とお金の取引をするのは危険であり、後で説明しますが「ヤミ金」である可能性も高いといえます。後で何をされるのか分からないので、個人情報を相手に教えてから取引をすることは避けるべきです。

口座番号なら公開してもよいのか?

ネットでお金ください!口座番号の公開する人とは

 所有している銀行口座の番号を多くの人に公開(ネットのコメントなどでアップ)することは、違法でも何でもありません。※自分で所有している銀行口座である場合のみ

お金を振り込んでもらう銀行口座番号の公開に違法性はない

 銀行口座をネットで公開しても、そこから個人の名前や住所が特定されることは困難に思えます。

 ですが これには例外があり、探偵など専門家へ依頼することで・・

銀行口座から、所有者の住所・氏名が特定することがあります

 そして、もっと大きな問題となるのは、予想外の相手に目をつけられてしまう事です。

個人間融資サイトで個人情報を晒すと・・

個人間融資サイトで個人情報を晒すとどうなるのか

 SNSでは好き勝手なことを言うことができますが、同意してくれる人から「いいね」をもらえるので、つい悩み事をオープンに晒してしまいがちです。

POINT
  • #お金ください

  • #お金あげます

  • #お金ほしい

  • #無償支援

 こんなハッシュタグのツイートが毎日大量にあります。

 すると不思議なことに、本名や電話番号など個人情報を知らせていない人:つまり、友達でない方から・・

お金ほしいですよね こちらに連絡ください

 こんなダイレクトメールがいくつもきます。すると判断を間違ってしまう方がいます。

「お金をあげます」無償でお金を支援してくれる方が誘導すること

「お金をあげます」の連絡をとるためにお金を使ってしまう

 ネットやSNSで「お金をあげます」という投稿を見て・・

無償でお金を支援してくれる人が見つかった!

 と思って相手の言うことに従っているとこんなことになります。

インターネット上で「お金をあげます」といった書き込みがあったので連絡したところ、通常のメールでは詳しいことが話せないと言われ、有料のSNSサイトに登録することになった。

連絡を取るためにはサイトのポイントを購入する必要があり、利用料金が高額になってしまったが、結局「お金をあげます」というのは嘘であった。

 「何もせずに即日、本当に支援する」という誘いの投稿には何か裏があるとみて間違いありません。このタイプの誘いには乗らないこと:届いたメールは削除すべきです。

お金を貸す相手から要求されるものは?

個人間融資にご注意ください:金融庁

 このお金を提供してくれる人が要求してくるのは・・

  • 自分の住所・氏名・年齢・職業

  • 勤め先の会社名・住所・電話番号

  • 家族の名前と勤め先の情報

 このあたりです。不動産など換金できるものがあれば、それらの情報もすべて要求してきます。

 これらの絶対に流出してほしくない個人情報を相手に握られて・・

POINT

現金10万円が振り込まれます

 これで一時的にお金を手にできるので落ち着けるのですが、精神的にリラックスできるのは数日だけで すぐに厳しい毎日が訪れます。それは・・

10日後に13万円を返済する

 こんな危険な条件での借り入れとなるからです。

 返済期日の10日後までには給料日があって返済できても、まもなく金欠になります。それは予想外の3万円の利息を払っているからです。こんな厳しいルールの貸し付けに手を出すと、ズルズルと同じサイクルが続いて戻れなくなります。

「押し貸し」のターゲットになってしまう可能性がある

ネットで口座番号を出すと「押し貸し」のトラブルがある

 ヤミ金とは金融業者のルールを守らず、法外な利息を取り立ててくる会社(または個人)のことです。

 例えば すでに限度額までお金を借りていて、借りるあてがないときの・・

最後の選択肢です

 本来は関わってはいけない業者だといえます。

 そんなヤミ金が仕掛けてくる貸付けの方法に・・

POINT「押し貸し」があります

 「お金ください・あげますサイト」では 助けてほしい方が口座番号を書き込んでしまうので、ヤミ金の業者は「お金がほしい人の銀行の口座番号」を簡単にゲットできます。すると、勝手にお金が振り込まれてしまいます。

押し貸し:誰かが支援してくれて幸運なのか?

お金を支援してくれる人を注意すべき理由とは

 「お金ください」とお願いしたら銀行口座にお金が入っているので・・

知らないうちにお金が増えた!

 本当に支援してくれる人が見つかって、感謝の気持ちでいっぱいになるかもしれません。

 しかし、ここで勝手に増えた(誰かが支援してくれた)お金を使ってしまうと、ヤミ金業者の思うツボです。しばらくは振り込まれたお金でラッキーな生活になりますが、問題はその後です。

振り込んでくれる人は助けてくれる人?

お金を振り込んでくれる人は助けてくれる人なのか?

 その後、(誰かが支援してくれた)お金を全部使いきったあたりに・・

ヤミ金の取り立てが始まります

 深夜に電話してきたり、会社にも連絡してくるなど、法律で禁止されている迷惑行為がずっと続きます。勝手にお金が振り込まれてラッキーだった日は数日だけ、その後には・・

精神的に追い込まれる最悪の日々がスタートです

 ヤミ金が消費者金融のように街中でカンバンを出さないのは、貸金業の登録がないからであり、それは・・

お金を貸してくれる貸金業者のルール

 貸金業法を守らない(金利が制限を大きく超えている)。この理由があるからです。

 ずっと表の世界に出ることなく お金を貸して、キツい取立てをします。そのため「ヤミ金」と言われています。

返済を続けて もうすぐ完済だが・・

 ヤミ金へ支払うお金を どうにか継続して返済できていたとしても、完済を終えるまでの間にさらに押し貸しされてしまい、いつまでも返済が終わらないループ状態に陥ります。

POINT気の弱い人は、永遠にお金を取り立てられます

闇金の借金は踏み倒しでよい理由とは

 このトラブルを避けるには勝手に振り込まれたお金に手をつけず、法的に正しい手続きでお金を返します。この手続きをやらないでいると、弱みにつけ込んでずっとお金をむしり取られることになります。

「不要なお金もらってください」というメールが来た

「不要なお金もらってください」のメールが危険な理由とは

 最近増えているのが「お金をもらってください」というメールです。

不倫相手の妻から手切れ金を500万円もらったが、持っているのが嫌なのであなたにもらってほしい

 お金をもらってほしい理由としては よく考えられた(ありそうな)内容となっているので、騙されてしまう方がいます。

 これに喜んで連絡すると、高額なポイントでメールのやりとりをするサイトに誘導されて何十万円も失う・・という流れになります。そして、SNSでもよく見かける・・

教えてくれた口座番号へお金を振り込みます

 こんな甘い言葉に騙されてしまう方が増えています。

 「お金貰ってください」というメールは、信用できることは何一つなくてウソばかりの内容なので、楽にお金がもらえる関連の書き込みは無視するべきです。

無償でお金をくれる人は存在しない 騙されないように

無償でお金をくれる人は存在しない

 SNSでよく見かける「無償でお金をくれる人」というハッシュタグがあります。実際にに「お年玉」と称して大金を配る人がニュースになりますが、そんな方は・・

POINT

芸能人、実業家、人気のユーチューバー

 このあたりになります。この方たちは「お金をくれる」ことは間違っていませんが「お金を配って人助けをした」ニュースが広まることで人気・ステータスが上がる方です。言い換えると・・

次に仕事が入るきっかけを得ています

 お金の配布は多くの方の目にとまり「印象アップの見返り」があります。本当に何の下心もなく無償でお金をくれる人であるなら、匿名で寄付をすることもできるはずです。

 これを踏まえて分かってくるのは 有名な方がお金を配ると意味がありますが、逆に・・

有名でない人がお金を無償でくれる

 これには何のメリットもないことが分かります。

お金をくれる SNSの「現金プレゼント企画」の意図とは

お金をくれる SNSの「現金プレゼント企画」の意図とは

 よくSNSで話題になるのが「現金プレゼント企画」です。

 有名人が大金をプレゼントする企画をやったために、SNS:Xをフォロー、またはリツイートするだけで「お金をもらえる事がある」と、多くの方が認識しました。すると、次々に「お金配り」と称する方が増えました。

 このツイートの内容は、NHKで放送されて話題になりました。現金プレゼント企画の手順はこうなります。

  1. 応募条件のフォローとリツイートをする
  2. 当選した連絡とアプリのインストールを勧められる
  3. インストール後、写真の送付を依頼される
  4. 手続きに3万円のチャージを要求される

 本来なら、このあとで当選したお金が振り込まれるはずですが、そんなことは無く、ここで取引は終了します。

 つまり、相手がチャージされた3万円を引き出しで持ち逃げします。そんな個人を狙った詐欺であり、この手口は数年前に知れ渡っているはずなのに 今でも現金プレゼント企画には多くのフォロー、リツイートが集まります。

フォロワー数=信頼できる人と認識される傾向がある

フォロワー数=信頼できる人と認識される傾向がある

 このプレゼント企画詐欺が成立する理由は、アカウントのフォロワー数が非常に多いからだといえます。すでにSNSからの情報を重要視する方はとても増えていて、毎日のように時事情報を収集しています。

 そんな中で、いい加減な投稿なので「流し読み」してもよい人と、重要な情報を発信する人の違いを見極める必要があります。そこでポイントになるのが・・

フォロワー数です

 みんなが支持するということは、重要な人で魅力のある人だと分かります。このフォロワー数が多い人が詐欺をすると、騙されてしまう方が増えてしまいます。

 なぜ、信用される人気者が詐欺師なのか?これには ちょっとしたカラクリがあります。

フォロワー数をお金で買って信用させる

フォロワー数をお金で買って信用させる

 素性の分からないネットの先にいる人を信用させる「フォロワー数」はお金で買うことができます。

 こちらはネットの裏で仕事をしている業者のレポートです。

世界中でフォロワーを製造している業者、販売する業者がいて、流通するネットワークができている

 この取材の中に「インフルエンサー・マーケティングはバブルである」とのコメントがあります。利用者はとても多くいるということは、私たちがいつも見ているフォロワー数は操作された数字である可能性がありそうです。

 これが本当なのか調べるには、ネット検索で・・

フォロワー購入

 このキーワードで検索すると、お金でフォロワー数を売ってくれる業者がいくつも見つかります。

ハッシュタグ「お金ください」のツイートを見て分かること

ハッシュタグ「お金ください」のツイートを見て分かること

 調べた内容を総合すると「お金あげます・くださいサイト」、またはハッシュタグ「お金ください」のSNS:Xを利用する危険性が分かってきました。

 重要ポイントをまとめる前に実際にSNS:Xの投稿に目を通すと、注意したいポイントを裏付ける体験をした方のツイートが目につきます。

「金が欲しい」ツイートをすると DM、リプライがいくつも

 ネットで「お金ください」または「お金が欲しい」と投稿すると、数時間後には沢山のダイレクトメール、リプライがあります。

 つまり、お金をゲットしたい人を見つけて騒ぎ出す人たちがいます。これを投稿した方は「詐欺師なのかも?」と気になっていますが、おそらく予想していることを本業としている「業者さん」であるはずです。

「ある仕事」の方から個人情報と前払いを要求される

個人情報と前払いを要求される

 こちらは「お金ください」と投稿した後に、いくつものダイレクトメールを受け取った方です。その中には・・

POINT
  • 個人情報をいくつも要求された

  • 手付金などの前払いを要求された

  • 明らかにヤミ金と思える業者だった

 こんな不審に感じる「誘いのメール」ばかりで疑心暗鬼になって次に何をしたら良いのか分からなくなっている方です。

お金に困っていると投稿したら返信で騙された

 お金がないアピールは他の方と同じですが、気になるのは「今日だけで2回騙されました」という部分です。

 やはり「お金ください」の依頼をしたとき、返信する方の反応は「無償でどうぞ」という結末ではなく・・

  • 何かを要求される

  • ウソをつかれて騙される

 こんなパターンが続くことになります。

ネットを利用した「お金ください」が危険な理由のまとめ

ネットを利用した「お金ください」が危険な理由のまとめ

 ここまで分かった情報をまとめます。「お金ください」とネット、又はSNS:Xで投稿して呼びかけると、返信してくれる方がいます。

 しかし、その方はお金を振り込んでくれる「無償の支援者」ではなく、期待していない危険な方である場合がほとんどです。

  • 即日融資・自己破産でも OKのような勧誘

  • 法定利率上限金利)より高い利息の高利貸し

  • 10日ほどの短期サイクルの融資が続く

  • 家族全員の個人情報の提示を迫る

  • 返済不能になると親・兄弟の職場へ連絡

  • 一度借りると何度も勧誘の電話が来る

 このような業者はヤミ金と言われるタイプであり、個人間融資と言ってはいるものの 違法な高金利で融資する業者なので、利用してしまうと後で後悔するトラブルに巻き込まれます。つまり結論は・・

ネットでお金くださいの投稿は危険である

 こうなります。

 では次に、お金を手にしたい要求をどうしたらよいか?の代替案を探します。

金欠になった問題をもう一度整理する

金欠になった問題をもう一度整理して対策する

 ネットを利用してお金を確保することが困難なら、どんな代替案があるのか、ピンチになったときに最初にやるべきことについてまとめます。

  • クレジットカードの引き落とし日にお金がない時

  • 国民年金の支払いのお金がない時

  • 金融ブラックではない可能性がある

  • 緊急小口資金でお金を確保できる可能性

  • 職場で給料の前借りを申請する

  • 国民生活センターの利用

 これらの対策を順に見ていきます。

クレジットカードの引き落とし額が足りないとき

クレジットカードの引き落とし額が足りないとき

 もし、お金が無くて困っている要因が・・

クレジットカード利用額の引き落とし金額が足りない

 このときです。

 どうなるか分からず逃げたくなる気持ちになりますが、「どうせ払うお金がない → 知らないふりをする」という選択は間違っています。例えば、三井住友カードを利用しているときには・・

クレジットカード会社へ連絡し、オペレータに対応について相談することもできます。

 こう言っています。つまり、「払えないピンチの時は相談してね」ということです。

国民年金がどうせ払えない お金がないとき

国民年金がどうせ払えない お金がないときの対策とは

 そして、国民年金の保険料の支払期限なのにお金がない!というピンチになった時には・・

経済的に保険料が納められない方への「免除」
学生さんに「ガクトク(学生納付特例)」
生活保護や障害年金を受け取っている方の「免除」

 こんな制度があって助けてもらえます。

国民年金保険料を未払い。お金がないときの免除・未納・追納

 これらのいずれにも当てはまらず、どうしてもお金を誰かから調達する必要があるとき「実は金融ブラックでないかも?」という・・本題にもどります。

金融ブラックが解除されている可能性がある

金融ブラックが解除されている可能性がある

 お金を調達するために何かを探すのではなく、自分で借り入れをして後に返済をするサイクルで対処する方法もあります。おそらく「お金ください」とお願いする:誰かに頼りたいのは・・

POINT

すでに金融ブラックで融資を受けられない

 これが理由である方もいるはずです。

 まずブラックリストについてですが「融資できない情報が書かれた黒い手帳」という存在は正しくないですが、お金を貸すことが無理な人の情報を管理する機関が存在し、情報を管理しているのは本当です。その機関は3つあります。

個人の信用情報を取り扱う機関
消費者金融・クレカ企業 日本信用情報機構(JICC)
信販会社・クレカ企業 シーアイシー(CIC)
銀行など 全国銀行個人信用情報センター

 ここに記載される内容を「事故情報」といいます。お金の返済に失敗した記録ということです。

お金の返済に失敗した記録:ブラックリスト削除依頼

 任意整理、または自己破産の手続きをすると5年間は金融ブラックとなり「借り入れできない」状態になります(全国銀行個人信用情報センターの自己破産の登録期間は10年)。

 これが解除されている可能性、または そもそも金融ブラックには該当していないことに気がついてない方もいます。なので、自分で対処できる可能性も残っています。

市町村の窓口で緊急小口資金:20万円を借りる

市町村の窓口で緊急小口資金:20万円を借りる

 市町村の社会福祉協議会(多くの場合、市役所の建物の中にあります)では、生活に困っている方は・・

生活資金などが必要な方を支援する「生活福祉資金貸付制度」が受けられます。

 注意したいのは、返済までの期間が非常に長い特例貸付であることです。

給付(もらえる)ではなく貸し付けです

 まずは「主に仕事が休みになった人」を対象とする緊急小口資金です。

1年間返済を待ってくれる緊急小口資金

1年間返済を待ってくれる緊急小口資金

 現在のところ仕事がある方でも、収入が減少して生活が困窮しているなら対象となります。

緊急小口資金
対象者 仕事がなくなるなど生活費がすぐに必要な方
貸付上限額 基本10万円。多くの場合20万円まで可能
据置期間 1年まで
貸付利子 0円
保証人 不要

 ポイントになるのは据置期間です。借りた日から1年までは返さなくてもよい期間とされているので、ゆっくりと生活資金を立て直すことができます。貸付利子は無し、保証人も不要です。

 もう一つは生活支援費です。こちらは「収入が減少して生活が苦しくなった世帯」への貸付です。

月あたり20万円を3ヶ月借りることができる生活支援費

月あたり20万円を3ヶ月借りることができる生活支援費

 1年待ってもらい、10年かけてゆっくり返済ができます。

生活支援費
対象者 困窮した世帯。仕事がある方も対象です
貸付上限額 二人以上の世帯 20万円まで
一人の世帯 15万円まで
据置期間 10年まで
貸付利子 0円
保証人 不要

 貸付期間は基本は3ヶ月となっています。この期間に世帯収入を安定させる対策を試みます。

 住民税非課税世帯であるとき、償還期限が来たとしても収入がまだ少ないなら、さらに先延ばしにすることができます。住民税非課税世帯とは・・

所得額や扶養親族の有無、または本人が未成年者、障害者、ひとり親、寡婦であるなどの条件によって課税・非課税が決定します

 前年の合計所得から算出する公式は・・

35万円×(本人+被扶養者の人数)+21万円(21万円は被扶養者がいる場合に加算)+10万円(令和3年度から加算)

 こうなります。詳しくは住んでいる自治体のサイトにて「住民税非課税世帯」を検索するとFAQページなどに記載があるはずです。

職場の上司へ給料の前借りをお願いしてみる

上司へ給料の前借りをお願いしてみる

 現在すでに仕事に就いている状態であるなら、給料の前借りでお金を確保する方法があります。

前借りなんて恥ずかしい!

 と思う方も多いですが、多くの場合 前借りのお願いをしたら対応してくれる可能性は高いはずです。厚生労働省でも・・

労働基準法第25条には非常時(出産、結婚、病気、災害等)について、給料日前でも給料を払うように定めています。

 つまり、法律的には従業員が困っていて前借りをお願いしたら、雇用主は「前借りに対応するように」としています。

 本当に会社に前借りを依頼する人がいるのか気になるときは、正直な意見を確認できるSNS:Xをチェックします。

実際に給料の前借りでお金を確保できた人とは

 初任給が2ヶ月出なかった理由は書かれていませんが、その影響から家賃の支払日に手元にお金がなくて困っていたということです。そのため、会社に・・

家賃が払えないので前借りしたい

 この依頼をしたところ、前借りできたという内容です。

 この方のように前借りの理由は「何かの支払い:口座引き落としの期日にお金がない」これでOKです。生活できないトラブルの理由を丁寧に伝えることで、上司は期待した対応をしてくれるはずです。

問題を抱えているなら国民生活センターへ相談する

問題を抱えているなら国民生活センターへ相談する

 現在のようなお金がない厳しい生活になった理由が・・

POINT
  • 悪徳商法に引っかかってお金を騙し取られた

  • 訪問販売や通販などでトラブルがあった

  • 安全性が疑われる商品・サービスが影響している

 このような消費生活が円滑に行かない問題があって困っているなら国民生活センターへ相談します。消費者紛争にまつわる解決を希望するなら・・

 こちらに現状を伝える文章を入力・送信します。

 すると、法による解決方法について正しい手順を教えてもらえます。ここで報告することは自分の生活を安定させる目的だけでなく、同じトラブルに遭遇するかもしれない多くの方を救うことにもなります。

まとめ:金融庁の「個人間融資にご注意ください!」

SNS等で「お金貸します」、「融資します」などと書き込んで、契約の締結を勧めることは、貸金業法で規制されている「貸金業を営む目的をもって、貸付けの契約の締結について勧誘をすること」に該当するおそれがあります。

 最近ではSNS:Xなどで「お金あげます」のような書き込みに釣られて詐欺に巻き込まれる事例が多いため、金融庁で注意喚起しています。

 すでに危険な取引を始めてしまったとき、または取引している相手がおかしな条件を押しつけててきたときは、下記の「金融庁の相談窓口」へ相談すると正しい対処法を教えてくれます。

金融庁
金融サービス利用者相談室
受付時間:10:00 ~ 17:00
■0570-016811
03-5251-6811(IP電話からの場合)