お金の借入をする時に 収入を証明する書類の提出を求められることがあります。
50万円以上の融資を依頼するとき
他社の借り入れと「希望借り入れ金額」の合計が100万円を超えるとき
このような高額の借り入れを申請をするときには、源泉徴収票の提出を求められます。
しかし、前年度に無職になっていた期間が長いと源泉徴収票に書かれている「給与の金額」が少なすぎるために、消費者金融などでローンの審査に落ちます。これを避けるために収入を証明する書類である・・
源泉徴収を偽造(収入を大きく)するとバレるのか
コピー 改ざんのやり方とは
他社借入 ローン・転職時にバレるのか
この対策について見ていきます。
また、過去に退職した会社から受け取ったはずの源泉徴収票が見つからないとき・・
気まずいので退職した会社へ連絡したくない
こんな時の対処法についても見ていきます。
源泉徴収票は貸金業者へ収入を証明することができる
まず、源泉徴収票とは何か?についてですが、源泉徴収票は会社から1月の後半あたりにもらうことができる「前年度の収入を証明する書類」となります。
このような書類です。
お金の借入で求められる「収入証明書」の条件は、先に書いたように「50万円以上」または「他社も含めて100万円以上」となりますが、それより少ない金額を申し込んでも・・
勤めていた期間が一年未満
過去の借り入れで「滞納」などの記録がある
こんなマイナスの条件があったなら、30万円の借り入れをしたいときであっても「収入を証明する書類」の提出が求められることがあります。
給与の合計額を高くする コピー・改ざんとは
この収入を証明できる書類に「源泉徴収票」があります。源泉徴収票に記載される「支払金額(給与の総支給額)」とは、前年度の1年間トータルの給与の合計額が記載されますが、この年収の金額があまりにも低すぎる時には・・
そのため、支払金額の数字を書き換えたいと考えます。つまり・・
源泉徴収票を偽造(コピー・改ざん)します
まずは、偽造することが可能であるか?についてです。
源泉徴収票を偽造することは簡単にできる
企業が源泉徴収票を発行するとき、社判(会社独自の印鑑)を押すルールはありません。そのため・・
パソコンがある。プリンタ(またはコンビニのコピー)を利用
国税庁のサイト「e-TAX」の利用届けがあれば簡単操作で完成
会計(青色申告関連)ソフトで作成できる
かなり手間がかかるがEXELだけでも作る事は可能
こうなります。企業の社判(偽造が難しいハンコ)を押すことがない書類なので、見た目ではバレない源泉徴収票を完成させることは可能です。
「実際に使えるのか?」は別として、税務署へ提出できるレベルの源泉徴収票を完成させることができます。パソコンで作ってプリンターで出力するか、USBメモリにデータを移動してコンビニでプリントすると完成です。
実際の使用:源泉徴収の偽造はバレるのか
実際にコピー・改ざんで偽造した源泉徴収票をお金を貸してくれる業者(消費者金融・カードローン・銀行など)で使ったとします。
担当者は、借入申込みの際に提出された源泉徴収票をチェックし、記載されている健康保険料の徴収金額や雇用保険料などの金額から・・
おかしな数字が書かれた源泉徴収票だ・・
という違和感に気がつくかもしれません。
すると 確実に貸し付けできることを判断するために、続けて市役所で取得できる「所得証明書」の提出を求められることがあります。
市役所で保持しているデータと相違がある
市役所から取ることができる「収入に関する書類」は、去年に勤めた会社から市役所へ提出された「源泉徴収票」によって決まります。そのため・・
偽造した源泉徴収票に書かれている収入
所得証明書に記載している収入
この数字が違ってくるため、確実に偽造した源泉徴収票であることがバレることになります。
ばれる原因と罪:会社・税務署・市役所で徴収額が一致
源泉徴収票は、会社から働いている従業員へ渡されますが、同じ源泉徴収票を市町村の役場に提出します。そのため、会社と自分の住んでいる地域の役場の「去年の年収の金額」は一致しています。そのため・・
この可能性が高くなります。「会社 → 税務署・市役所」へ提出する源泉徴収票をすべて偽造するなら「ばれない可能性」がありますが、そもそも会社が源泉徴収票の偽造に同意するはずがありません。
ちなみに源泉徴収票を偽造する行為は、「私文書偽造罪及び行使罪」という罪に問われる可能性があり・・
このように、急いでお金を作る対策として源泉徴収票を偽造・騙すやり方はバレる可能性が高い方法であり、罪が重いのでやめるべきです。
源泉徴収票の偽造、コピー、改ざんは禁止すべき
次は、なぜか源泉徴収票が手元になくて困るときに対処について。
源泉徴収票のトラブル:前の会社へ連絡したくない
次は、源泉徴収票を取得するときのトラブルについてです。転職などをしたときに
前の会社の源泉徴収票を提出してください
このように言われる事があります。
ところが、嫌な思い出がある「退職した会社」へもう一度行って書類発行を相談するのがストレスである(連絡したくない)時があるはずです。そんな時の対処法についてです。
まずは無くした源泉徴収票を探す
源泉徴収票は雇用者側(会社)から従業員に発行されます。普通に働いているなら、1月末日までに会社側では源泉徴収票の作成が完了しているので、その頃に渡されるはずです。そして・・
このルールになっています。そのため、過去にもらったはずの源泉徴収票は・・
今度は「源泉徴収票が発行されていなかった場合」です。
源泉徴収票を発行してもらえなかったとき
よくあるのが、退職した会社からまだ源泉徴収票を受け取っていないときです。本来なら「所得税法」で決められているので、企業は退職から1ヶ月以内に発行してくれているはずです。
しかし、これを守っていない会社もあります。そんな時は・・
この書類は、税務署や市役所にも複写した源泉徴収票を(退職した会社が)提出しているはずなので、税務署・市役所に書類がストックされているはずですが・・
気まずくて連絡したくない会社であっても、その会社以外からゲットする(コピーをもらう)方法はありません。
電話が気まずいなら郵送にて依頼
その会社で過去に働いていた従業員なら、退職した後に「源泉徴収票」をもらう権利があります。そのため、気まずくても事務担当者へ電話を入れる必要があります。また、もう一つの方法に・・
発行される源泉徴収票は おそらく郵送で返信してくれるはずなので、顔を合わせずに目的の源泉徴収票を取得することができます。
郵送で依頼して返信(連絡)がないとき
請求の書類を郵送した後にも一向に書類が届かない時には、税務署に相談すると税務署から目的の会社へ連絡が行き、すぐに発行してくれるはずです。
この後、おそらく郵送で源泉徴収票が届くはずです。
まとめ:他社借入 ローン時バレる・会社 コピー
源泉徴収票を偽造すること(見た目が同じ物を作る)のはとても簡単です。既存の源泉徴収票の数字を修正液で消し、希望の数字を記入してコピーすると、本物と見分けがつかきません。
ただし、偽造、またはコピーした源泉徴収票を消費者金融の審査で提出するとバレるかもしれません。そうなると文書偽造の罪に問われることになり、デメリットどころの話ではなくなります。