お金ください!無償支援はあり得る?

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お金ください!お金がない時に本当に助けてくれる人とは?

執筆者: 宮城正輝 健康管理士・生活のアドバイザー

 ネットのお金関連のサイトで見かける・・

何でもやります お金をください

 こんな書き込みがあります。

 お金持ちの方が掲示板を見て 無償で支援してくれるのではないかと期待する方が多くいます。そんな、お金がほしいときに知っておきたい・・

お金ください その結果は?
  • 「お金ください・助けて」と言ったら助けてくれるのか?

  • 「無償でお金あげます」と言う人の心理とは

  • SNS:X「#お金ください」で分かること

 これらの疑問について分かりやすく見ていきます。

どこの誰に「お金ください」と言えばよいのか?

「お金ください」と誰に言えばいい?

 まず、お金をくださいと依頼するとき、悩んでしまうのが・・

お金がほしい
誰にお願いするかです

 親、兄妹など家族にお願いすると 気まずくて話しにくい状況にあり、さらに、会社の同僚や友人には金欠の悩みを打ち明けるハードルを乗り越えることができません。

みんなにバレたくない

 この気持ちが強くなってしまうので「お金ください」とは言えません。

 そうなると、知り合いにバレない方法である「ネット越しにお金を調達する」考え方になります。

無償でお金を手に入れるには「どこの・誰に」お願いするべきか?

無償でお金を手に入れるには「どこの・誰に」お願いするべきか?

 お金がほしいのに誰にも言えないとき、「どこの?」「誰から?」お金をもらうか考えて思いつくのは・・

お金の調達先
  • SNS:Xのハッシュタグ「お金ください」で依頼

  • お金がもらえる掲示板サイトでお願いする

 この方法なら「顔見せなし」のネット経由なので、恥ずかしい思いをせずにお金を調達できそうです。

 ですが、本当にお金をくれる人がいるのか、そこが気になります。

お金をくれる人はどんな人?相手の気持ちで考える

お金をくれる人はどんな人なのか

 無償でお金をくれる人が本当にいるのか疑問に思うときには、「もし、自分がお金をあげる側だったら?」と、相手の持ちになって考えてみると分かってきます。

ネット・ SNS でお金をくれる人の気持ち
質問 答え
誰にお金をくれる? 知らない人
見返りはある? なし
無償でお金を
くれる理由は?
なし

 わざわざ時間をかけて 相手の口座番号へ振込手続きをするだけでも手間がかかります。無償でお金をくれる行為はとても考えにくいので、何らかの見返りがあると見るべきです。

 ネットで話題になるのは、Youtubeのイベント企画で数万円を抽選でプレゼントするユーチューバーがいたり、SNSで「お年玉企画」としてお金を配るやり方が流行りました。

年末の「お年玉企画」でお金をくれる人が求めるもの

お金をくれる人が求めるもの

 お金が欲しい方へ「無償でお金をあけます」という企画は、SNSで大バズりします。フォローするだけで「お金がもらえる権利」があることから、多くの方がエントリーします。

お金がもらえる お年玉企画
  1. フォローだけでお金がもらえる権利あり
  2. 大量にフォロワー獲得+ネットニュース
  3. ほぼ全員がハズレ確定!
  4. ずっとフォロー外さないで!アピール

 実際はハズレでお金がもらえない方ばかりですが、「ハズレ」確定でがっかりした方にも フォローを外さなければ来年のお年玉企画では・・

お金がもらえる確率をアップします!

 こんなことを言っていることからも、お金をチラつかせて大量のフォロワーをずっとキープしたい意図であることが分かります。

 このように「お金あげます」を宣伝する人は無償でお金をくれるのではなく、注目が集まって人気アップの見返り(フォロワーの数)を期待して「投資している」ことが分かります。

お金をくれる SNSの「現金プレゼント企画」の意図とは

お金をくれる SNSの「現金プレゼント企画」の意図とは

 よくSNSで話題になるのが「現金プレゼント企画」です。

 有名人が大金をプレゼントする企画をやったために、SNS:Xをフォローするだけで「お金をもらえる手段がある」と多くの方が知ることとなりました。すると、次々に「お金配り」と称する方が増えました。

 このツイートの内容は、NHKで放送されて話題になりました。現金プレゼント企画の手順はこうなります。

現金プレゼント企画の真実
  • 応募条件のフォローとリツイートをする

  • 当選した連絡とアプリのインストールを勧められる

  • インストール後、写真の送付を依頼される

  • 手続きの手数料3万円のチャージを要求される

 本来なら、このあとで当選したお金が振り込まれる約束のはずですが、そんなことは無く、ここで取引は終了します。

 つまり、業者はチャージされた3万円をゲットしたら逃げて終了です。そんな個人を狙った詐欺であり、これは何年も前から知られた手口なのですが、今でも現金プレゼント企画には多くのフォロー、リツイートが集まります。

フォロワー数=信頼できる人と認識される傾向がある

フォロワー数=信頼できる人と認識される傾向がある

 詐欺師が提案する「プレゼント企画」が成立する理由は、詐欺師の運営するアカウントのフォロワー数が多いことが影響しています。

 SNSを利用しているときは、流し読みしていく投稿がある中で、じっくり読むべき投稿があります。その違いになっているのが・・

重要な人の指標
フォロワー数です

 多くの人がフォローするなら、重要で魅力のある人だと分かります。このフォロワー数が多い人が詐欺をすると、騙されてしまう方が多くいます。

 なぜ、信用される人気者が詐欺師なのか?これには ちょっとしたカラクリがあります。

フォロワー数をお金で買って信用させる

フォロワー数をお金で買って信用させる

 素性の分からないネットの先にいる人を信用させる「フォロワー数」はお金で買うことができます。

 こちらはネットの裏で仕事をしている業者のレポートです。

世界中でフォロワーを製造している業者、販売する業者がいて、流通するネットワークができている

 この取材の中に「インフルエンサー・マーケティングはバブルである」とのコメントがあります。利用する方はとても多くいるということは、私たちが見慣れているフォロワー数も操作された数字が含まれている可能性があります。

 こんな事が本当にあるのか知るには、ネット検索で・・

本当なのか?
フォロワー 購入

 このキーワードで検索すると、お金でフォロワー数を売ってくれる業者がいくつも見つかります。

 次は、SNSのフォロワーなど 人気集めを目的としていない方が「お金をくれる」場合を見ていきます。

ネット経由で個人に「お金ください」と依頼するとき

 ネット越しに「お金をください」と依頼するときは、本当に金欠であることを信じてもらうために生活が厳しい現状を知ってもらう必要があります。

 そのため、どうしてもお金が必要な理由に加えて、名前、住所、振り込んでほしい口座番号などを記載して、誠実さをアピールします。

お金をください!
ネットに個人情報を掲載してアピール

 ですが、これを実行してしまうと・・

大事な個人情報
名前・住所・電話番号・口座番号が漏洩する

 この問題があります。

個人情報が流出するとどんな不利益があるのか?

実際に個人情報が流出するとどんな不利益があるのか?

 実際に住所・氏名・電話番号などが悪意のある第三者に知られてしまうと・・

ストーカー行為を行うかもしれません。または、迷惑メールや振り込め詐欺などの別の犯罪に利用される

 これらの問題に巻き込まれることがあります。

ネットで「お金をあげます」という書き込みがあるとき

「お金をあげます」の連絡をとるためにお金を使ってしまう

 「お金をください」とネットに書き込むために掲示板を見ていると・・

お金をあげます こちらに連絡ください

 こんな書き込みを見かけます。

 相手からお金を提供したいと言っているのなら、これは好都合です。そんな「お金をあげます」と言っている方に連絡をすると、こんなことがあります。

インターネット上で「お金をあげます」との書き込みがあったので連絡したところ、メールでは詳しいことが話せないと言われ、有料のSNSサイトに登録。連絡を取るにはサイトのポイントを購入する必要があり、高額な利用料金を払い続けたが、結局「お金をあげます」というのは嘘であった。

 連絡をとるために課金していくシステムであり、いつになったらお金を頂けるのか分からず ズルズルと課金を続けてしまうと、やがて詐欺であることに気がつきます。

「高額当選しました」「お金をあげます」詐欺メール、メッセージ等に注意

「不要なお金を もらってください」というメールがくる

「不要なお金もらってください」のメールが危険な理由とは

 「お金をもらってください」というメールがきた例がこちら。

不倫相手の妻から手切れ金を500万円もらったが、持っているのが嫌なのであなたにもらってほしい

 お金をもらってほしい理由としてはよく考えられています。これに喜んで連絡すると、高額なポイントでメールのやりとりをするサイトに誘導されて何十万円も失ってしまいます。

 そして、SNS:Xではこのタイプのツイートをよく見かけます。

教えてくれた口座番号へお金を振り込みます

 「お金もらって下さい」というメール・投稿は、ウソの内容で詐欺を狙っている業者ばかりなので、「簡単にお金がもらえる」投稿に釣られないように注意すべきです。

お金をもらえないなら、貸してくれる可能性は?

個人間融資にご注意ください:金融庁

 無償でお金をもらえそうな相手は詐欺師ばかりとなれば、残された方法は「借りる」ことです。

 消費者金融では すでに相手にされない方であっても貸してくれる業者:SNSで見つかる いわゆるヤミ金(ソフト闇金)がいます。この業者が要求してくるのは・・

必要となる情報
  • 住所・氏名・年齢・職業

  • 勤め先の会社名・住所・電話番号

  • 保険証・給与明細2ヶ月分

 このあたりの情報を要求します。

家族のプライベート情報まで要求される

 個人間の融資では、信用の担保になるものが少ないために、必要以上に個人情報を提示させようとします。
 
 そのため・・

緊急連絡先 保証人
  • 兄弟の名前・勤務先の電話番号

  • 親の名前・勤務先の電話番号

 本人の返済が難しくなったとき代わりに請求する「緊急連絡先」として、親・兄弟など、迷惑をかけたくない家族のプライベート情報まで要求してきます。

 実際に金融庁でもこのトラブルを把握しており・・

勤務先や親兄弟・親類まで脅迫まがいの厳しい取立てにあい、精神的に追い詰められてしまいます

 数万円のお金を手にするために大きなリスクを抱えてしまいます。

実際にお金が振り込まれるのか?

ヤミ金からの融資と返済

 ヤミ金からの融資はこうなります。

 絶対に流出してほしくない個人情報を相手に握られて・・

お金を確保できる
現金10万円が振り込まれます

 やっとお金を手にできるので落ち着くことができますが、精神的にリラックスできるのは数日だけで すぐに厳しい現実に追い込まれます。それは・・

10日で3割の利息
10日後に13万円を返済する

 高額な利息を請求される借り入れなので、すぐに金欠となってしまう期日が迫ってきます。

 金欠で困って「お金を下さい」とお願いするつもりが、10日後には借金がさらに増えて状況は悪化します。

「押し貸し」のターゲットになってしまう可能性がある

ネットで口座番号を出すと「押し貸し」のトラブルがある

 ヤミ金とは金融業者のルールを守らず法外な利息を取り立てる業者のことであり、返済が困難になってしまった利用者には 厳しい追い込み(迷惑行為あり)を仕掛けてきます。

 本来は関わってはいけない業者ですが、すでに名前・口座番号・勤め先などの情報が知られているなら・・

予想外の借金
「押し貸し」をしてきます

押し貸しとは、相手の銀行等の口座に相手の了解なしに入金し、利息の支払いを要求する手口

 「お金ください・あげます」の情報が集まる掲示板では 助けてほしい方が口座番号を書き込んでしまうので、ヤミ金の業者は「お金がほしい人の口座番号」を簡単にゲットできます。

 すると、勝手にお金が振り込まれてしまいます。

押し貸しは お金がもらえる出来事ではない

 「お金ください」とお願いしたら銀行口座にお金が入っているので・・

知らないうちにお金が増えた!

 支援してくれる人が現れて、恵まれたことに感謝の気持ちでいっぱいになるかもしれません。

 しかし、ここで勝手に増えた(誰かが支援してくれた)お金を使ってしまうと、ヤミ金業者の思うツボです。しばらくは振り込まれたお金で安泰な生活を送ることができますが、問題はその後です。

振り込んでくれる人は助けてくれる人なのか?

お金を振り込んでくれる人は助けてくれる人なのか?

 その後、誰かが支援してくれたお金を全部使いきったあたりに・・

返済の強要
ヤミ金の取り立てが始まります

 何度も電話がかかってきて恫喝されたり、会社にも連絡してくるなど、貸金業法で禁止されている行為であっても平気で仕掛けてきます。ここから・・

ヤミ金地獄
精神的に追い込まれる最悪の日々が始まります

 元金に加えて高額な利息の返済を迫られることになり、ひどい金欠へと追い込まれます。

返済を続けて やっと完済できるとき

 ヤミ金へ支払うお金(元金+利息)を どうにか工面して完済までたどり着いたとしても、再度 押し貸しされてしまい、いつまでも返済が終わらないループ状態に陥ります。

ずっと続きます
気の弱い人は、永遠にお金を取り立てられます

闇金の借金は踏み倒しでよい理由とは

 このトラブルを終わらせるには、勝手に振り込まれたお金に手をつけずに司法書士へ相談します。ヤミ金対策を専門とする司法書士なら、正しい対処法でヤミ金との繋がりを絶つことができます。

無償でお金をくれる人は存在しない 騙されないように

無償でお金をくれる人は存在しない

 SNSでよく見かける「無償でお金をくれる人」というハッシュタグがあります。実際にに「お年玉」と称して大金を配る人がニュースになりますが、そんな方は・・

有名人である
芸能人、実業家、人気ユーチューバー

 このような方です。

 ネット・SNSにてお金をくれると「お金を配って人助けをした」ニュースが拡散し・・

無償でお金をくれると
イメージアップで仕事が舞い込みます

 お金の配布で「良い人アピール」に成功、仕事が増えたり、動画再生数アップが期待できます。本当に下心もなく無償でお金をくれるなら、匿名で寄付することもできるはずです。

 これを踏まえて分かってくるのは 有名なら 無償でお金を配っても意味がありますが、そうではない・・

別の目的あり
普通の人がお金を無償でくれる

 このとき、何を意図して誘っているのか知っておく必要があります。

ネットを利用した「お金ください」が危険な理由

ネットを利用した「お金ください」が危険な理由のまとめ

 ここまで分かった情報をまとめます。「お金ください」とネット、またはSNS:Xで投稿してみると、やがて返信してくる方がいます。

 しかし、その方は「無償でお金をあげます」という支援者ではなく、お金をむしり取りたい危険な業者である場合がほとんどです。

詐欺師・ヤミ金が狙っている
  • 情報抜き:勧誘メール、ネットに晒す、口座へ押し貸し、犯罪へ利用

  • 即日融資・自己破産でも OKのような勧誘

  • 法定利率上限金利)より高い利息の高利貸し

  • 10日ほどの短期サイクルの融資が続く

  • 家族全員の個人情報の提示を迫る

  • 返済不能になると親・兄弟の職場へ連絡

  • 一度借りると何度も勧誘の電話が来る

 このような違法な高金利で融資する業者を利用してしまうと、後で後悔するトラブルに巻き込まれます。つまり結論は・・

問題あり
ネットでお金くださいの投稿は危険である

 こうなります。

自分のできるる対策で忘れていることはないか?

 ネットに個人情報をさらして危険な人からお金を調達するのではなく・・

試しておくこと
自分だけでお金の調達はできないか?

 この可能性について調べます。

金融会社からの借り入れが可能であるかチェック

金融会社からの借り入れが可能であるかチェック

 ありがちなことですが・・

どうせダメ どこも貸してくれない

 と勝手に思っていて、正規の貸金業:消費者金融などに問い合わせをしていない場合があります。

 今の年収・他社の借金なども含めて、すべて正直に申告して借り入れ申請をしてみると・・

予想外の可決
消費者金融からの借り入れがOKだった

 この可能性があります。

 すでにお金を借りている状態であっても、年収に応じて借入枠が残っているなら借入の審査を通過できる可能性があります。

借り入れ可能であるかチェック 借入診断ができる計算機

 こちらに現在の年収、すでに他社から借りている金額を入力して「計算」ボタンを押すと、借り入れ可能となる金額が出ます。

年収: 万円
借りている額: 万円
借入れ可能額: 万円

 上記の借入可能額は、総量規制(年収の1/3)までの空きであり、中小の消費者金融にて相談することで可決が出る可能性がありあます。

 誰かに「お金ください」と無償の支援を期待するのではなく、自分だけでお金を調達できる対策を探すようにすべきです。

お金の借り入れOKとなる貸金業者を調べていく

お金の借り入れOKとなる貸金業者を調べていく

 つぎの行程は、貸し付けの審査が通過できそうな業者を探します。

 お金を貸してくれる金融業者は、企業ごとにローン審査:貸り入れに合格できる基準が違ってくるため、何社か断られただけで「全てダメ」と決めつけるのは間違っています。

可決の可能性あり
審査の基準は 会社ごとに違う

 検討する業者を増やすと借入れできる可能性もアップするので、まだ審査を依頼したことがない貸金業者を見つけて順にチェックしていきます。行動した分だけチャンスが広がります。

お金がない金欠になった問題をもう一度整理する

金欠になった問題をもう一度整理して対策する

 ネットを利用してお金を確保することが困難なら、どんな代替案があるのか、ピンチになったときに最初にやるべきことについてまとめます。

なぜお金がない?
  • クレジットカードの引き落とし日にお金がない時

  • 国民年金の支払いのお金がない時

  • 緊急小口資金でお金を確保できる可能性

  • 職場で給料の前借りを申請する

  • 国民生活センターの利用

 これらの対策を順に見ていきます。

クレジットカードの引き落とし額が足りないとき

クレジットカードの引き落とし額が足りないとき

 もし、お金が無くて困っている要因が・・

お金がない!
クレジットカード利用額の引き落とし金額が足りない

 このときです。

 どうなるか分からず逃げたくなる気持ちになりますが、「どうせ払うお金がない → 知らないふりをする」という選択は間違っています。例えば、三井住友カードを利用しているなら・・

クレジットカード会社へ連絡し、オペレータに対応について相談することもできます。

 これが正しい行動です。事情を説明してトラブルを最小限に抑える努力が求められます。

国民年金がどうせ払えない お金がないとき

国民年金がどうせ払えない お金がないときの対策とは

 そして、国民年金の保険料の支払期限なのにお金がない!というピンチになった時には・・

経済的に保険料が納められない方への「免除」
学生さんに「ガクトク(学生納付特例)」
生活保護や障害年金を受け取っている方の「免除」

 こんな制度があるので、状況により適用できる免除があるかもしれません。

国民年金保険料を未払い。お金がないときの免除・未納・追納

 現在の収入・納付の免状について相談できるので、市役所の窓口に足を運んでみるべきです。

市町村の窓口で生活福祉資金貸付制度を申請

市町村の窓口で緊急小口資金:20万円を借りる

 市町村の社会福祉協議会(多くの場合、市役所の建物の中にあります)では、生活に困っている方が利用できる・・

生活資金などが必要な方を支援する「生活福祉資金貸付制度」が受けられます。

 この制度の利点は、返済までの期間が非常に長い特例貸付であることです。そして、よく見ると分かりますが・・

給付(もらえる)ではなく貸し付けです

 まずは、収入が減ってしまった方を対象としている緊急小口資金を見ていきます。

1年間返済を待ってくれる緊急小口資金

1年間返済を待ってくれる緊急小口資金

 現在のところ仕事がある方でも、収入が減少して生活が困窮しているなら対象となります。

緊急小口資金
対象者 仕事がなくなるなど生活費がすぐに必要な方
貸付上限額 基本10万円。多くの場合20万円まで可能
据置期間 1年まで
貸付利子 0円
保証人 不要

 ポイントになるのは据置期間です。借りた日から1年までは返さなくてもよい期間とされているので、ゆっくりと生活資金を立て直すことができます。貸付利子は無し、保証人も不要です。

 もう一つは生活支援費です。こちらは「収入が減少して生活が苦しくなった世帯」への貸付です。

月あたり20万円を3ヶ月借りることができる生活支援費

月あたり20万円を3ヶ月借りることができる生活支援費

 1年待ってもらい、10年かけてゆっくり返済ができます。

生活支援費
対象者 困窮した世帯。仕事がある方も対象です
貸付上限額 二人以上の世帯 20万円まで
一人の世帯 15万円まで
据置期間 10年まで
貸付利子 0円
保証人 不要

 貸付期間は基本は3ヶ月となっています。この期間に世帯収入を安定させる対策を試みます。

 住民税非課税世帯であるとき、償還期限が来たとしても収入がまだ少ないなら、さらに先延ばしにすることができます。住民税非課税世帯とは・・

所得額や扶養親族の有無、または本人が未成年者、障害者、ひとり親、寡婦であるなどの条件によって課税・非課税が決定します

 詳しくは住んでいる自治体のサイトにて「住民税非課税世帯」を検索するとFAQページなどに詳しい情報を参照できます。

職場の上司へ給料の前借りをお願いしてみる

上司へ給料の前借りをお願いしてみる

 現在すでに仕事に就いている状態であるなら、給料の前借りでお金を確保する方法があります。

前借りなんて恥ずかしい!

 と思う方も多いですが、多くの場合 前借りのお願いをしたら対応してくれる可能性は高いはずです。厚生労働省でも・・

労働基準法第25条には非常時(出産、結婚、病気、災害等)について、給料日前でも給料を払うように定めています。

 つまり、法律的には従業員が困っていて前借りをお願いしたら、雇用主は「前借りに対応するようにすべき」としています。

 前借りの理由には、生活できない現状をそのまま伝えることで、上司は期待した対応をしてくれるはずです。

問題を抱えているなら国民生活センターへ相談する

問題を抱えているなら国民生活センターへ相談する

 現在のようなお金がない厳しい生活になった理由が・・

なぜお金がない?
  • 悪徳商法に引っかかってお金を騙し取られた

  • 訪問販売や通販などでトラブルがあった

  • 安全性が疑われる商品・サービスが影響している

 このような消費生活が円滑ではない問題があるときは、国民生活センターへ相談します。消費者紛争にまつわる解決を希望するなら・・

 こちらに問題になっている内容を入力して送信します。すると、法律に則った正しい解決方法を教えてもらうことができます。

まとめ:金融庁の「個人間融資にご注意ください!」

SNS等で「お金貸します」、「融資します」などと書き込んで、契約の締結を勧めることは、貸金業法で規制されている「貸金業を営む目的をもって、貸付けの契約の締結について勧誘をすること」に該当するおそれがあります。

 最近ではSNS:Xなどで「お金あげます」のような書き込みに釣られて詐欺に巻き込まれる事例が多いため、金融庁では注意喚起をしています。

 すでに危険な取引を始めてしまったとき、または取引している相手がおかしな条件を押しつけててきたときは、下記の「金融庁の相談窓口」へ相談すると正しい対処法を教えてくれます。

金融庁
金融サービス利用者相談室
受付時間:10:00 ~ 17:00
■0570-016811
03-5251-6811(IP電話からの場合)